世に光るすべての石のうつくしさを知るゆえにひとつ、ひとつを選ぶ
灰色のコンクリートで出来ている隔たりをノックしている 海と
「そのようにあれかし」と言う花々をかき分けて荒波へ飛び込む
ワイドスクリーンバロックを手玉に取った太陽の行く末を知りたい
まっしろな画用紙であれと祈るとき、手にはインクを浸すのが作法
適当な適切性を身につけて歩くとつく右足の形跡
春がそう、あなたの上に降るのならマーマーレードの味をしている
中層にとどまりたくても重力は光の方へ進むのだろう
見た目だけ同じナイフを手にとって食べるストロベリーケーキの中身
あれが空、あれが太陽、あれは何。これはあなたにだけ見える星
文脈を読むとき読まれている文字をその屏風から出してください
電飾を巻かなくたって光れるよ。いち、に、の、さん。で、そうなるんだよ。
上限の設けられない水があり庭の水路は川になりそう
水平を願いながらも片方に分銅を乗せていく毎日だ
星々の流れに沿って歩いたら終着駅を通り過ぎてた
あるいは空、あるいは真実、あるいは、を積み重ねても名指せぬふたり
押し入れに詰まったかつてぴかぴかのヒーローであった自分のかたち
ひとしきり夢のあまりを噛みながら明日のパンの算段をする
愛という分類名をつけられて陳列されていることばたち
きみの手を取らないという方法で特別な棚に並んだ小瓶
何色の糸を撚り合わせ何柄の布を織るかを決めている指
海岸をゆく足になるときにだけ砂を愛せる気がしています
何であれスポットライトの下にいる以上いつでもあなたが光
終焉が同じならばと手を取ってやらないことも「あ、流れ星」
薄明のカフェテリアにも意味があり、たとえばきみがコーヒーを飲む
似ているがまるで違った絶望もふたりでいれば倒していける
彩光にプリズムをかけてひとすじのオレンジ色を指ですくった
いつかまた生まれ変わるなら、なんてこと、言わなくていい。今が報酬
彼我の差をスコップひとつで埋めてきたお前を許すしかないだろう
クラックを虹に変えるよ。虹でいることを誇るよ。ほかの何より。
星々とスペースデブリの差異なんて地球人類の取り決めでしょう?
ネメシスを見つめる瞳にこそある輝きを映す鏡のひとつ
ランタンで部屋を照らしているように外を見るときすこし明るい
眠るとき茨のなかでもかまわない。あなたが目覚めさせてくれるなら。
否、を言う、このくちびるがなにものかに相似かどうか判定しない。
バオバブに水をやってはならないと誰が決めたの 水源がある
スツールを用意しておく、いくつもの段差には決して足りなかろうと
重力の規定するように落ちていくボールの下にあるあなたの手
多分、鳥。のすがたを取ることにより到達しうる星ならここに
壮麗なマスカレードの終わりにはあなたの名前の一文字を知る
「それだって愛じゃん」と言うときにない感情を数えて瓶に詰める
口先を問うとき口を前提とする世界への帰属ではない
指揮者にも見えないものがあるでしょう空の裏側、大海の底
指小辞を機械的に添えていく時あなたの失われなさを思う
ええ、彼は、大器を有していましたが、レンガばかりを詰めたようです
配列を決定するのは指?頭?あるいは魂?エアコンの音。
箱がある、猫は入っていないけど開けるとちょっとお腹がすくよ
キャンバスに透明感を出すときに紫を置くことがあります
陽光にセレスタイトを透かしたら空はいっとう青くなります
れんこんとアヒルの白は違うから、別の儀式で扱いましょう
真鍮を布で磨いて光らせていく日々を重ねたら、春、になる
ひまわりを背負うあなたの道行きにやさしい雨がありますように
花びらを口にしたとき残るのが夢の語源と言われています
ルールには属さないかの太陽を顕すためのことばとひびき
本年は私的言語を差し出してすべてのあいさつにかえるとします
藍色のグラスアイにだけ見えてる魚の群れを追いかける昼
天上を駆動するそのシステムはわたしを支配するに足りない
漁火の真相を暴くなんて野暮 浜でゆかいに踊ってようね
フレームをはみ出してまで色を塗る意思をあなたは持っていますね
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