トリックスターたちが家にいた

旅するトリックスターというプロジェクトがある。彫刻家の浅野暢晴さんが作っている陶器のアート作品であるトリックスターが、各地にホームステイをするというものだ。その様子は主にTwitter(現X)などのSNSで見ることができる。去年、そのホームステイ先の募集をしているのを見かけたので応募してみたら当たった。そういうわけで4月18日から5月24日まで、わたしの家にトリックスターたちがいた。

トリックスターにはさまざまな個体がいるが、わたしの家に来たのはこういうものたちである。

目がいっぱいある。後ろに目のついたなにかがいるような気もするが気のせいでしょう。おおむね机の上を定位置にしていた。そう、4月はちょうど同人誌の原稿をやっていたのである。かなり原稿を見守ってもらうことになっていた。あとは庭の植物たちと撮影したりもした。

外出するときは大きなほうは連れていけなかったが、いくつかの場所に行くことができた。

そんなこんなで1か月程度が過ぎ、今日トリックスターたちを返送した。代金を支払うことでトリックスターたちを手元に置くこともできたが、今回はそうしなかった。このようにひととき過ごしたものが、誰かの家に行くのがおもしろいのだろうと思ったので。なんらかの存在と日常を過ごし、そして誰かがまたそうしていくのだろうと思いを馳せるためのものだろうと思ったので。それはそうともしかしたらいつか別の個体を手元に置く可能性はある。土からできているのだからまあ遠縁といってもさしつかえないでしょう。

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