カテゴリー: 日記

フィクションの皮を剥いて皮を食べている

中身のあるフィクションの皮を剥いて皮を食べているような気がしてきた。タローマンの話である。

タローマンの映画を見てからずっとタローマンとフィクション山口一郎のことを考えている。ずっとではないかもしれないけど他の人よりは考えていると思う。フィクション山口一郎概念についてはこちらの記事を読んでいただければよいのだが、要するにモキュメンタリーとしてのタローマンを成立させていた山口一郎が映画のラストでフィクションになったということである。なぜだかわからないがわたしはこの解釈に執着があり、謎ギミックの小説本も出した

それで今ぼんやり考えているのが「タローマンと監督が謎時空で同居しているマンガ」である。小説より絵があったほうが映えると思う。マンガを描いたことはない。というか絵もここ2年弱ぐらいしか描いていない。だから描く予定はないのだが、構想はぼんやり立てたし、キャラ紹介も作った。なんで?

「かんとく」「タローマン」「パントマイマー」「ミュージシャン」の紹介風イラスト

この話、全4話構成とかで、毎回タローマンと監督の出会いエピソード回想があり、全部違っているといいなあと思う。タローマンはよくわからないけど人類サイズだったり巨人サイズだったりするんだと思う。最終回一話前に黒い服を着たミュージシャンが来てタローマンと釣りに行くけど、巨大タローマンサイズの釣り竿がなくてごめんねと言ったり、最終回にパントマイマーが来てべらぼうな動き対決をしたりするんだと思う。ここまで決まってるならなんとかなるかもしれない。タローマン以外の全キャラクターが眼鏡とかサングラスしてるの、初心者には作画コストが高すぎるよ。

タローマン、普通にフィクションとしての中身があり、普通に楽しんだのだが、それはそうとわたしはこの虚実あいまいなところというか、フィクションとリアルのあわいみたいなところに興味があるらしい。作中キャラクターが好きなのと同時にそれを成立させるギミックに関心があり、そのギミックを白日のもとに晒すことを目的としているっぽい。まあタローマンってそれなりにメタなはなしなのでそのくらいしてもいいというか、こういうアプローチにも耐えうるものだと思う。5月にオンリーイベントがありますね。がんばれば間に合うんじゃないですか?

それはそうとわたしは自分の歌を歌いたいなあと思っており、なんかやろうとしているらしいですね。

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19世紀フランスの推しがアナキストであるとき

ポール・シニャックのことである。シニャックは新印象派の画家で、このサイトのヘッダー背景にもなっている。モネみたいな色で粗めの点描をやっている絵が多い。わたしはシニャックのことが10年くらい前から気になっていたのだが、去年大原美術館で『オーヴェルシーの運河』を見たのをきっかけに再燃し、いろいろ見に行ったり調べたりしている。まあ推しっていう単語を使うのもどうかと思うが、わたしはシニャックの絵が好きだ。

さて、シニャックがアナキストであるというのはだいたいどの本にも書いてある。友人のマクシミリアン・リュスのほうが社会派の絵が多いが、シニャックも理想社会の絵を描いていたりする。そこで思うわけだ、シニャックのアナキズムって「何」だったんだろう、と。というか何を見ていたんだろうかと。

そういうわけで森元斎『アナキズム入門』を読んだ。わたしはレ・ミゼラブルも好きなのだが、自分の興味って全部フランスに帰結するのか!?という気持ちになった。この本では何人かのアナキストを紹介し、アナキズムの歴史を概観しているようだった。現代の話をしていないから当然なのかもしれないが、社会的弱者と今されている人たちに関してはどうするつもりなんだろうと思った。というか、現代でアナキズムを実践するにはどうすればいいんだろうかと感じた。

高島鈴『布団の中から蜂起せよ』を読んだ。これはアナーカ・フェミニストの著者によるエッセイだが、ブックリストもついているためここから読めばよかったんじゃないかなと思った。「この人」がどう考えているのかは書いてある通りなのだろうが、じゃあ「自分」が何を知りたかったのかといえばシニャックが見ていた景色であり、それを「見た」として何になるんだろうか。わたしは「自分の話」を書きたくないのだが、それと同時に書かなければならないとも思う。そういう人間にはいいエッセイだった。

結局当初の目的は達成されず現在である。わたしはエッセイとかノンフィクションがぜんぜん読めなかったのだが(「現実」は「ある」のでそれ以上感じたくなかったから)なんか最近どんどん読めるようになってきている、というか小説が読めなくなっている。読むってどういうことなんだろう、というのは佐々木中『切りとれ、あの祈る手を』を読んだときからずっと考えている。というかこの本を読み返す時なんじゃないでしょうかね。

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サイトオープン!

3日前に急に思い立って個人サイトについて調べはじめ、昨日作りはじめて、今日ここまで来ました。とりあえず小説が入れられたのでいいということにする。順次短歌とか形式的テキストとかイラストとかも入れるんじゃないですかね……

個人サイト、作りたいな……とはぼんやり思ってたんですよね。ぷらいべったーの記事数が大変なことになっており、インデックスページが長すぎるので。熱が出て何もできないなとなったときに調べはじめてこうなりました。熱が出ているなら休んだほうがいい。

WordPressが動くサーバーとテンプレートのおかげでそれっぽい形になりました。テンプレートはこれ。CSS10行くらいしか書いてない。気が向いたらもっと改造するかもしれないけど取り急ぎ公開したいならこれでいいかなって。ヘッダーがシニャックでかわいいぞ。シニャックがパブリックドメインで助かりました。

公開したはいいものの当分日記かも!書かなきゃいけないものがあるのと勉強しなきゃいけないことがあるので!冬を乗り切っていきましょう。

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