#いいねしてくれた人に短歌を詠む 20201230-20201231

エリンギの天ぷらサーモンのお刺身白い皿には太陽がある
プレゼント配っていたら左手の籠が重たくなってきました
ひとよりもぼくらの足が長いのはきっと階段を飛び越えるため
まっしろな長方形に人間の想像しうるすべてを映す
わからないふりをしている太陽が東から昇るみたいなことを
五十音バラバラにして人生を並べて茶化して音にしてゆく
オレンジの熾火は隙間風に耐えて百年続く祈りのひとつ
歩くには長くて走るには短い道しか選べないけど選んだ
ラプラスの悪魔よ今一度きりの願いを聞いて三を出してよ
冥王に捧げた柘榴のひとかけら拾って口に入れたら春だ
海を見る凪の午後には飽き足らず凧を飛ばしてゆきたい友よ
ミルフィーユ倒して食べる覚悟だけできない三時ムクドリが飛ぶ
ドイツ語のV2みたいに座ってたあなたが今日はナイフを持った
夕暮れのあなたの視界の中にだけ立っていられるこころの在処
西のかたローズクオーツの庭がありひかりを撒き散らしては踊る
きみのためスイカの種をぜんぶ取ることは時には正解じゃない
あざやかなスポットライトを浴びながらある日を歌に変えてゆくきみ
アネモネにリンドウ、ガーデニア、トキソウ、ウサギグサを束ねてありがとう
32ページに栞を挟んでる指をつかんではじまるはなし
スターならカレイドスコープ割って来いだなんて無茶をこなす流星
一杯のアールグレイがあるだけで朝にルチルのきらめきが舞う
この「わたし」という語がわたしを指している時及びその時に限り真
赤ワイン飲まないきみの血管に祖国の赤が流れると知る
新鮮なりんごとレモンのはんぶんを合わせたずれを三日月と呼ぶ
大晦日ある種の天使が窓ガラス越しに手を振ることがあります
破壊的ラブをひとさじ純情な破滅をひとつぼくらはふたり
海でなく空でもなくてかろやかに飛ぶその青を知っていますか
ワッフルの升目を消さず食べてゆく器用な口を実用化する
星屑のはなしをしようちいさくてまるくはかないはるかな光
くらやみを見通すコツはひとつだけ昼の明かりを胸に持つこと
ニガヨモギ纏うあなたの手を取ってファンファーレのなか宮殿へゆく
八月の猫は魔法を使うので決して閉じ込めないでください
ありあまるほどのアクチュアリティだけで世界五分前仮説を蹴った
目の前のコップ一杯の水ですらいずれ雲となり雨として降る
リランチの果ての世界に光あれ「めでたしめでたし」の声聞くまで

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